member・・・水野、梶原

text・・・水野



今年の2/1~15の二週間、私、二年水野と同じく二年の梶原とでタイへ釣り旅行に行ってきたので、そのときの事を書こうと思います。遅くなってすいません佐藤先輩。

二週間の日程のうち、最初の一週間は梶原(怜)とバンコク周辺やタオ島を釣り歩きながら観光しました。そして後半の一週間は一人・・・

しかも前半にタオ島から帰る途中、10万円を入れたキャッシュカードを盗まれた僕は

出発時持っていたお金も使い果たしてしまい、怜に借りた1万円あまりしか持っていない状態でタイの辺境をさまよい歩くことになってしまったのです(泣)

キャッシュは盗まれたことが発覚してすぐに停止したので、結局無事だったのですが、再び発行されるのはなんと帰国前日。絶望的な懐具合、しかしながら、そんな状態でも魚を釣りたくて北部へのエアコンバスに乗り込んだ自分は少し高揚もしていました。

「兎にも角にも釣りをしよう」と考え、後半の目的地 サンクラブリまでロケットランチャーのようなロッドケースと大きなバックパックを背負った姿で好奇の視線をひしひし感じながら、8時間でこぼこの道を揺られて行ったのでした。狙うは世界最強の雷魚と呼び声高いジャイアントスネークヘッド(現地名シャドー)!


やっとたどり着いたサンクラブリでしたが、これまた予算の問題で釣りが出来るのは一日半。滞在期間の限界は4日間。

崖っぷちの状態で望んだ釣行初日。。。。撃沈。

一日ルアーを投げ続けて、わずか3バイト得られたのみでした。

それもそのはず、釣りをしたカオレムダムはその時ちょうどオフシーズンだったのです。

しかし、引こうにも引けない状況なので、開き直り、宿代とバンコクへの帰り代を除いてほぼ全財産をなげうち、現地を散歩していたらたまたま仲良くなったソンワンという青年に最終日の夕まずめに当たる数時間、ボートを出してもらうことにしました。


しかし、最初はやはりノーバイト。それでもこのソンワンという若き漁師はポイントへのアプローチからして最初に世話になったガイドとはレベルが違いました。ポイントの数十メートル手前まで来たらエンジンを止め、オールを取り出して、ほぼ無音でゆっくりと前へこぎ進んでくれるのです。エンジン音がシャドーを警戒させることを知っているのでしょう。シャドーの産卵期によく見られる稚魚ボールを見つける目も鋭く、ボイルの音の微妙な違いから種類をズバリと言い当ててくれます。


良いガイドの惜しみない努力に答えるためにひたすらルアーをキャストし続けます。

そして終了まで残り1時間を切った頃、やっと念願の一匹を手に出来ました!


ちっちゃ笑 しかしもはやただのスネークヘッドとしか呼べないこの一匹を手に絶叫したなんて誰にも言えません笑 嬉しい一匹でした。

釣らせてくれたソンワン。

結局、この後は魚信は得ることは出来ず、しかし僕はまんざらでもない思いでバンコクに帰ったのですが、一文無し故、そこからの数日間はひたすらピーナッツと水で生き抜く日々笑

最後の贅沢をしようと買ったカップヌードルも西洋人に全部こぼされ、みじめな思いで過ごしていました(このとき初めて他人に「fxxk you!」という言葉を使いました。ちなみにタイ語では「イエットメー!」です。これも使った笑)が、この姿を哀れんだのかゲストハウスのおばあちゃんが貧乏ラーメンを作ってくれた!死ぬほどうまかった。。。


こんど訪れた時は、ジャイアントと胸を張って呼べる個体を釣り上げることを誓い、無事に帰途につきました。(帰りの飛行機乗る時に日本人のCAに「Can you speak English?」と聞かれた笑 どうやら日焼けしすぎてすっかりタイ人になってたようで。)